2013年8月1日木曜日

会員展覧会レポート【水沢そら個展「pirka mer」】






タイトルの「pirka mer」は、アイヌ語で「すばらしき閃光」という意味だという。
そのタイトル通り、まばゆいばかりの光に満ちた展覧会となった。
それは、水沢そらさん自身が放つ才能のきらめきだったのではないか。


新鮮でおしゃれ、しかもかっこいい。
独自の技法も面白い。
絵を見てわくわくすることは、そうあることではない。
しかし、この個展会場には、確かにそれがあった。


今はまだほとんど仕事がないというが、
日本イラストレーション界の中核的な存在になっていくのではないか。
未来のトップランナーの、記念すべき初個展として記録にとどめたい。


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水沢そら個展"pirka mer"
会期:2013年7月23日(火)から28日(日)
会場:タンバリンギャラリー
http://tambourin-gallery.com/

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水沢そら「イラストレーターズ通信」ページ
http://www.illustrators.jp/profile.php?id=1114

2013年6月29日土曜日

2013年6月19日水曜日

会員展覧会レポート【agoera個展「情景」】








会場では、魂に響いてくる世界観に圧倒された。

agoeraさんの作品に一目惚れしたのは、数年前の第2回イラストレーターズ通信コンペの審査の時である。
レベルの高い応募作の中でも、ひときわ輝くその才能に驚いた。
私の中では大賞候補の一人だった。

残念ながらその年のコンペでは選に漏れたが、翌年の第3回イラストレーターズ通信コンペで入選。
ペーターズギャラリーコンペ2012では、箭内道彦賞。
イラストレーション誌「第30回ザ・チョイス年度賞」でも入賞(第3位)。
と活躍が始まっている。

今、新たな時代を予感させる一人だ。

(イラストレーターズ通信主宰:森流一郎)


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agoera個展「情景」
会期:2013年6月7日(金)-12日(水)
場所:HBギャラリー http://hbgallery.com/

agoera イラストレーターズ通信ページ http://www.illustrators.jp/profile.php?id=0954

会員展覧会レポート【楯川友佳子個展「rain」】







楯川友佳子さんは、どこか私の作品に似た匂いがする。
ここ数年、ずっと気になっている会員の一人だ。


今回の個展では、梅雨の季節に雨をテーマにした作品が並んだ。
シンプルな色使いだが、感情を揺さぶられるものがある。
展示作品につけられた文章もうまい。
内省的な世界がより深まっていることを感じる、いい展覧会となった。


(イラストレーターズ通信主宰:森流一郎)

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楯川友佳子個展「rain」
会期:2013年6月3日(月)~6月8日(土)
11:30~19:00(最終日17時まで)

会場:GALLERY HOUSE MAYA
http://www.gallery-h-maya.com


楯川友佳子 イラストレーターズ通信ページ http://www.illustrators.jp/profile.php?id=0856

会員展覧会レポート【竹永絵里個展「世界の民族衣装」】







竹永絵里さんの個展が、OPA Galleryで開催された。
テーマは「世界の民族衣装」。
元の民族衣装はそれぞれの色と形で全く異なるはずなのだが、「竹永絵里」というフィルターを通して同じ世界観で統一されるから不思議だ。
カラフルでかわいい。
しかし、それだけではない。
ずば抜けたセンスが、きわめて高い大衆性をもたらしている。
これはなかなか出来るものではない。

竹永絵里さんによれば、「イラストレーターズ通信」をきっかけとしたお仕事を数えてみたら、この1年で8つあったという。
おそらく会員の中でも多い方だと思う。
イラストレーターズ通信の中でも今最も活躍する会員の一人になりつつある、といっていいだろう。
ますます期待したい。

(イラストレーターズ通信主宰:森流一郎)


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竹永絵里個展「世界の民族衣装」
会期:2013/5/31(金)から6/5(水)
場所:OPA Gallery http://opagallery.net/

竹永絵里 イラストレーターズ通信ページ http://www.illustrators.jp/profile.php?id=0830

2013年5月22日水曜日

会員展覧会レポート【なかむら葉子個展「夢みごこち」】



なかむら葉子さんが、HBギャラリーで個展を開催した。

彼女は、「第4回イラストレーターズ通信コンペ」で大賞を受賞し、今最も期待される新人の一人である。
その個展とあって、数ヶ月前から心待ちにしていた。
「期待が大きくなりすぎているか……」と少し不安もあったが、それは杞憂だった。
会場に並んだ作品を見て、心の中で大きくうなずいた
「大丈夫だ」と。

コンペで受賞した作品に比べると、全般に色が強めになってきた印象だ。
風景が多かったが、椅子など「もの」を単体で描いた作品もある。
大賞を取ったからとそこに安住するのではなく、新しいチャレンジを試みている。
それが頼もしい。
しかし、彼女らしい世界観は変わらない。
そこがうれしい。

九州在住の彼女だが、個展期間中は東京にホテルを取って毎日在廊しているという。
さらに、午前中は、出版社などへの持ち込みもしていると聞いて驚いた。
イラストレーターという職業にかける「気迫」を感じる。

「もう少しで世界が開ける、その一段手前のような気がするんです」
というなかむらさん。
一段登った後に開ける世界がどんなものになるのか、ファンの一人としても見守りたい。


なかむら葉子「Webイラストレーターズ通信」会員ページ



2013年4月22日月曜日

イラストレーターズ通信展2013は終了いたしました。

昨日をもって、イラストレーターズ通信展2013は終了いたしました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございます。
出品者および、スタッフの皆様、お疲れさまでした。

しばらくの間コンペ展はお休みしますが、
冊子選抜展は今後も開催していく予定です。

来年のイラストレーターズ通信展2014でお会いしましょう。

2013年3月26日火曜日

イラストレーターズ通信展2013


イラストレーターズ通信展2013

第4回イラストレーターズ通信コンペ受賞者展と冊子イラストレーターズ通信vol.12からの選抜展が、gallery DAZZLEにて2週連続で開催されます。

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第4回「イラ通」コンペ展

○期間:2013年4月9日(火)から4月14日(日)まで。月曜休廊。
○時間:12時から19時まで。日曜日は17時まで。
○会場:gallery DAZZLE(東京都港区北青山2-12-20 山西ビル#101)
    http://gallery-dazzle.com

大賞 なかむら葉子
金賞 こばたえこ
銀賞 武政諒
審査員賞上田三根子賞  オオタヒロコ
山田博之賞   みやこしあさみ
佐藤ワカナ賞  岸川恵
サカイノビー賞 水沢そら
吉岡ゆうこ賞  田中海帆
入選
IC4DESIGN きたざわけんじ 加藤健介
高橋ユミ 奥田一生 蓑島恵美
川崎真奈 山本啓太 森 豊
秦 直也 しんやゆうこ
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冊子「イラ通」vol.12選抜展

○期間:2013年4月16日(火)から4月21日(日)まで。月曜休廊。
○時間:12時から19時まで。日曜日は17時まで。
○会場:gallery DAZZLE(東京都港区北青山2-12-20 山西ビル#101)
    http://gallery-dazzle.com


○出品者:A.CRAFT 岸 綾子、Eriy、macha、MARI MARI MARCH、MISHAGRAPHICA、ryuku、相蘇美代子、会田菜美、秋葉あきこ、秋山ますみ、市川瑞希、おかの博美、尾崎千春、長田恵子、カミグチヤヨイ、上坂じゅりこ、ことり寧子、これきよ、齋藤州一、坂本直子、佐藤勝則、ししくらすず子、竹内淳哉、東條琴枝、とやちかこ 、にいじまみわ、林 なつこ、原口祥絵、フジイカクホ、ふじのきのみ、古澤杜宇子、星野勝之、ミヤザキコウヘイ、もりあやこ、森 みどり、森 流一郎、やぎともこ、山口尚美、山根さち代

2013年2月20日水曜日

全会員にメール送信のお知らせ

会員の皆様に、重要なお知らせメールをお送りしました。
届いていない場合は、会員掲示板の「イラストレーターズ通信 事務局からのお知らせ」にそのまま転載しましたのでご覧ください。

2013年2月19日火曜日

冊子『イラストレーターズ通信』vol.12 完成


冊子『イラストレーターズ通信』vol.12の印刷が終わり、事務局に届きました。
写真はその冊子が入っている倉庫です。



今回の冊子の表紙イラストレーションは、なかむら葉子さん。
おかげで、すてきな本に仕上がりました。

コンペ入賞・入選者、冊子参加者、イラストレーターズ通信会員、そして毎号お送りしているクライアント様には、これから少しずつ発送作業をしていきます。
4月上旬までにはお送りできる予定です。
お手元に届くまで、しばらくお待ちください。

なお、アマゾンでの販売(500円+消費税)も近日中に始まると思います。
始まりましたら、このブログでお知らせします。

どうぞよろしくお願いします。

会員展覧会レポート【川崎真奈個展「街の色」】





川崎真奈さんの初個展だ。
第4回イラストレーターズ通信コンペで入選を果たし、今最も気になる新鋭の一人となった。
その作品たちは、もの静かな印象だ。
声だかに何かを押し付けてくる作品ではない。
しかし、作品の世界に引き込むような引力と、不思議な存在感がある。

個展のタイトルは、「街の色」。
確かにどの作品も「色」がいい。
優しく深みのある色使いに、プロのセンスを感じる。
イラストレーターを目指す前から色が好きで、作品では特にこだわっている要素だという。
しかし魅力は、色だけではない。
デフォルメも面白い。
色むらのつけ方にも味わいがある。
そして何と言っても、世界観がしっかりしている。

大学では経営学部だった。
ファッションを学んだこともあるという。
それが、4年ほど前からF-SCHOOL OF ILUSTRATIONに通い始め、イラストレーションに目覚めたのだという。
数年前に描いたというイラストレーションを見せていただいたが、まだまだ未熟で今の作品に到達するとは想像もつかない。
たった4年で、ここまで来れたその才能に驚かされる。

今はまだ、イラストレーションのお仕事はしていないという。
本当にここからスタートする新人ということになる。
これだけの才能だ。
数年後には、たくさんの仕事をしているだろう。
活躍が、目に見えるようだ。
期待したい。



会期:2013年2月15日(金)から2月20日(水)まで
時間:11時から19時(最終日17時まで)

場所:OPAgallery(東京都渋谷区神宮前4-1-23 1F)
表参道駅 A2,A3出口徒歩5分
http://www.geocities.jp/opa_gs/

2013年2月7日木曜日

コンペはしばらくお休みします

大変残念なご報告をしなければなりません。
「次世代イラストレーターを発掘し、育てたい。そしてイラストレーション業界を盛り上げたい」と始めたイラストレーターズ通信コンペではございますが、、、
非常にお金がかかり、私の経済力では支えきれなくなりました。
申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが、このコンペは、この春発行の冊子vol.12にて結果発表がある第4回までで一区切りとし、しばらくの間お休みとさせていただきたいと思います。

大変無念です。
しかし、現実問題として、コンペを続けるには多額の資金が必要なのです。

いろいろな方面から、「作業を協力するので続けてはどうか」とありがたい申し出がございました。
大変うれしく、感激しております。
しかしながら、作業上のお手伝いは既に会員スタッフにお願いしています。
さらに頼めば助けてくださる会員はいると思います。
コンペの休止は、作業が大変だからではございません。
100パーセント経済的理由なのです。
このコンペは大きな赤字で、これ以上、私が自腹を切ってで負担するのは難しいのです。
ご理解いただけると幸いです。


数々の才能と出会えたことは、私にとっても素晴らしい体験でした。
ご応募くださったすべての皆様に感謝します。
そして、多くの方々からご支援・ご協力をいただきました。
心からのお礼を申し上げます。
ありがとうございました。



イラストレーターズ通信 主宰/森 流一郎




メルマガ発行しました

昨日、  メルマガ「イラストレーターズ通信」vol.16を発行しました。
大量に同時送信しているためか、時折届かないことがあるようです。
届いていない場合は、こちらにその内容を公開しているのでご覧ください。
http://www.illustrators.jp/mail_magazine.php?id=17